エール

ここ数日の異常気象は、わたしの身体をも蝕んでいる。

わたしがいる事務所は築何十年も経っていて

エアコンはあるものの、いまどきこんなものを? というくらい古いスチーム暖房が活躍している。

どうやら工場内の気温と連動させ、一定の気温まで下がるとスチームが入るように設定されているらしい。

ところが古さゆえにコックが動かず、温度調節が利かない。

狭い事務所内は、頭がクラクラするほど暑くなり

ドライアイのわたしの目は、ますます乾燥し痛みを感じるようになるのだ。

目薬をさしても、なかなか充血がひかない。

充血がひかないのには、もう一つ理由がある。

それは、課題を終わらせるために深夜まで作業をしていた娘につきあって毎晩夜更かしをしていたこと。

何十枚と書いた原稿をPCに取り込み彩色し動かしても、ほんの数秒たった数コマの動きにしかならないのだ。

娘が思い描いていた作品に仕上げるためにはいったい何百枚、何千枚が必要になるのだろうか?

適当に手を抜けるところは抜いて提出期限までに間に合うような作品に変更すればいいのにと思うのだが

娘は妥協したくないらしく、黙々と作業を続けていた。

それに加え今日から授業が始まるのにいきなりテストで

その勉強もしなくてはならず、明け方までノートを作っていた。

今の娘を見ていると、本来「勉強」とは楽しむものであり、没頭するものなのだと痛感する。

自分がやりたいことが分かっていて、将来なりたいものが見えていて

その目標に向かって、迷わずまっすぐ進むことができることがどんなに幸運なことか。

体力がなく、あまり身体が丈夫なほうではないので

こうして寝不足が続いていると、体調を崩すのではないかと心配になるが

「絶対間に合う!」「まだ時間はある!」と最後まであきらめない姿勢に心からエールを送ろう。

 

というわたしも

こんな寝不足状態なのに、明日は夜勤者対象に深夜の衛生教育実施が待ち受けている。

2007年1月9日