ヴィンテージ

毎回浜松に出かけると、夕食に誘ってくれるパートさんがいる。

行きつけのおいしい店をあちこち案内してくれる。

彼女はあまり食べずに

「大将!このお銚子、ひびが入ってるみたいよ? 漏れるらしくて、すぐ酒がなくなっちゃうもん」

と、ひたすら飲む。

わたしも酒は弱いほうではないけれどさすがに彼女のペースにはついていけない。

今回の店はいろいろな銘柄の珍しい梅酒があったので、とりあえずかたっぱしからオーダーしてみた。

梅酒は、その名の通り青梅をアルコールで漬け込んだものだが

このベースになるアルコールの種類で、ずいぶんと味が変わる。

日本酒・米焼酎・麦焼酎・泡盛・ブランデーなどいろいろだが

やっぱり、ホワイトリカーベースの自分で作った梅酒が 一番おいしいと実感。

 

現在、戸棚の中には梅酒の瓶が3本ある。

これらはまだ5年ほどしか経っていないものだが、実はキッチンの上棚にこっそりとしまってあるのが

結婚した翌年に自分で初めて漬け込んだヴィンテージもの。

この日飲んだ「黒糖梅酒」よりももっと色が濃くて、芳醇な香りがする代物。

これだけしか残っていないので、もったいなくて飲めないんだな。

2007年3月9日