胎内記憶

胎内記憶って本当にあるのか、娘が幼稚園の時に尋ねたことがある。

 

あのね、おかあさんのお腹から出てきておかあさんの顔が見えてうれしかったよ。

早く生まれたいよ~って思っていたよ。

こんなかっこうで(膝を丸めて)ぐるぐる回ってたの。 それでね、立ったの。

お腹が時々ブルブルって揺れてね、立ったけどちょっとぐらぐらしちゃった。

おかあさん、早く生まれておいでって言ったでしょ?

聞こえたよ。

お腹の中はこんな色でね(手を指差しながら) 一人でいたから寂しかったの。

 

娘を寝かしつけながら聞いたことを、ちゃんと日記に書き残してあった。

お腹にいたときには逆子で、よく動く子だった。

妊娠後期には逆子から横位になっていたし

何よりも深夜にこんな色だよと手の甲を指差したときには鳥肌が立った。

多少は生まれてからの記憶や体験による話だったとしても、すべてが創作だとは思えない。

神秘的な話としておけばいいのではないか。

当時の日記を読み返すと、娘との会話がいくつも書いてあって

たわいもない会話だけれど本当に可愛らしい。

いつまでも純粋な気持ちを持ち続けて欲しいと願うばかりだ。

お誕生日おめでとう。

2010年11月5日