たとひ身は蝦夷の島辺に朽ちぬとも魂は東の君やまもらん
1869年(明治2年)5月11日
新政府軍は箱館への総攻撃を開始し、島田魁らが守備した弁天台場が包囲され孤立したため
土方歳三は五稜郭から僅かな兵を率いて救出に向かい、箱館一本木関門にて銃弾に倒れます。
ここが土方さんの終焉の地です。
土方さんの死には謎も多く、暗殺説など諸説ありますが
わたしは、死をも恐れない最期まで義を貫き戦った誇り高い武士だったと思っています。
お酒を供え、静かに手を合わせ冥福を祈ります。
わたしが友人に市内まで送ってもらう間、娘たちは「工房アルティスタ」でお買い物。
友人宅を出て、藻岩山からぐるっとまわって待ち合わせ場所に向かいます。
途中で見た北海道庁旧本庁舎が美しかったです。
時計台前で合流して、友人にみんなで手を振ってお別れです。
札幌市時計台の正式名称は「旧札幌農学校演武場」だそうです。
高いビルの合間にあるために小さく見えるのか「がっかり名所」と言われているようですが
わたしはそんなふうには感じなかったのですが・・・
それからテレビ塔に登り、大通公園を見下ろします。
雪まつりの時に出現する雪像は噴水やブロンズ像をよけて設営されていることを知り驚きました。
大通りというからには、ただのだだっ広い空き地だと思っていたわけで(笑)
交差点の名称も町名ではないのが面白く、便利なのか不便なのか?
そういえば、読めない地名も多いですよね。
輪厚と書いて「わっつ」と読むなんて想像できないし。
駆け足の札幌観光を済ませ、後ろ髪ひかれる思いで函館に向かいます。
今年は、戊辰戦争終結150周年。
新しい年号になることだし、どうしても北海道に行きたい!
五稜郭の桜を愛でながら土方さんの誕生日を祝いたい!
桜吹雪のなかで「貴様の存在に敬意を表して鬼としての名をくれてやる」と薄桜鬼ごっこがしたい!
というわけで、ハイシーズンで海外旅行のほうが安いのでは?と思いつつ
家族+娘の友人の4人で北海道に行ってきました。
新千歳空港からレンタカーで札幌市内に向かいます。
わたしは友人宅へ弔問に、その間3人は札幌市内観光にと、いきなり自由行動です。
まず、札幌に地下鉄があることも知らなかったし(笑)
最寄り駅前のコンビニで待っていると、にこやかに友人が車から降りてきました。
ネットで知り合いかれこれ20年近くなるわけですが、初対面なのに「ひさしぶり~」という感覚。
本当なら、道組の友人たちとワイワイと集まるはずだったのに
にこやかに微笑む友人の遺影に手を合わせ、生前に会えなかったことを心の中で詫びました。
函館まで移動しなくてはならないので
本当はもっとゆっくり会いたかったのだけれど、それは次回のお楽しみです。
粟田口の地は、平安時代から室町時代にかけて刀鍛冶が多く住んでいたとされ
名刀「一期一振」をはじめ数々の国宝を手掛けた天下の三名工と呼ばれる粟田口吉光や
天下五剣と呼ばれる名刀のうち最も美しいといわれる国宝「三日月宗近」を手掛けた三条宗近も
この三条粟田口に住んでいたと言われています。
いわば、審神者の聖地とでも申しましょうか。
ここでは三条小鍛冶宗近がスランプに陥っていた際、氏神である稲荷明神の狐が童子に化けて相槌を振り
名刀「小狐丸」を完成させたという逸話の残る「相槌稲荷神社」の御朱印もいただけます。
参道の脇にある「鍛冶神社」には製鉄・鍛冶の神である天目一箇神と共に
名工である三条小鍛冶宗近、粟田口藤四郎宗近が一緒に祀られています。
刀剣の神様をお祀りしているだけに悪縁を切り、良縁結びに霊験あらたかなうえに
勝ち運にも恵まれるとのことなので、チケットが当たるようお願いをしてきました。