今回楽しみにしていたのが、「角屋」です。
現在の料亭と同じような用途で使われ
太夫や芸舞妓を派遣してもらい、お客様に歌舞と食事を楽しんで頂くところでした。
一階は台所と居住スペースとして使われ、お客様をもてなすお座敷は二階に設けてあり
そのため、“お客様を二階の座敷に揚げる”ということから「揚屋」と呼ばれるようになったそうです。
二階の間は当時宴会で使われていたままの状態が保たれており、ろうそくの煤で襖絵も黒くなっていましたが
新選組が柱に傷をつけたという部屋は螺鈿細工が美しく当時はさぞや華やかだっただろうと想像できます。
一階の松の間は、芹沢鴨が八木邸で暗殺される前に大宴会をしていた場所です。
芹沢さんが座っていた場所に座り、最期に眺めたであろう庭園を見ていると感慨深いものがあります。
ただ脳裏に浮かんだ芹沢さんは、薄桜鬼黎明録の窪寺さんだったことは内緒です。