姿勢

業種がら、女性が多い職場にいるのはしかたがないのだけれど

今までいくつもの会社に所属してきて思うことは

女って面倒くさい。

「あなたがやっちゃうから悪いのよ」

パート栄養士に何度となく言われた言葉。

たとえば出勤するとすぐコーヒーをおとし、自分が飲むついでに事務所にいる上司の机に置くことも

事務所を掃除したりごみを捨てにいったりすることも

来客にお茶を出すことも

人手不足で、1人の仕事量はその許容量をはるかに超えていて

定時で帰れることなどほとんどないのに仕事をまにあわせてしまうことも

休んだパートのかわりに現場の応援に行くことも

休日出勤の宴会の手伝いも

できないと断ればいいものをやってしまうから悪いらしい。

誰かが手を出すと、事務所全員が順番でやらなくてはならず

そんな余分な仕事が自分にまわってきたら困るというのが本心らしい。

パートは労働時間が限られていて電話の応対さえ出たら自分の仕事が増えるから

そんなことは社員にさせればいいとよく言っていた。

ふだんは偉そうなことを言っているのに

都合が悪くなると「わたしはしょせんパートだし」と逃げるのが常套手段。

事務所内のトラブルはいつも彼女の一言から始まりそれを何度尻拭いしたことか。

最近の会社は、パートも契約社員も1年ごとに契約更新が行われる。

次回の更新打ち切りや見習い期間内での契約破棄など

今の会社ではよほどのことがない限り直接本人に宣告し実行されたことはない。

だけど、わたしは以前の会社で厳しい現実を何度となく見てきた。

仕事ができないものは排除される。

もともと「わたしにはできない」と言うことも、相手に「できない」と思われることも

わたしのプライドが許さないところがあって

そういう危機感のなかで、自分に与えられた仕事をこなしてきた。

自分のことは自分が誰よりもわかっていて

他人にあれこれ評価されることはおもしろくないことだけど

上司に対して臆することなく対等に自分の意見が言えるのも

多少の無理をしてでも、やるべきことはやってきているという自負があるから。

 

思っていることを全て歯に衣着せずに話せていたら、誤解することもされることもなかったのだろうか。

口先だけの人に言いがかりをつけられる筋合いはない。

今までのフォローがなければ、すでに再契約などなかったはず。

ただ黙って素直に仕事を手伝ってくれる人がほしいと言っただけなのに

こういう結果になってしまって

明日また顔をあわせて、あれこれ騒がれそうで、面倒くさい。

2006年7月9日