毎回浜松に出かけると、夕食に誘ってくれるパートさんがいる。
行きつけのおいしい店をあちこち案内してくれる。
彼女はあまり食べずに
「大将!このお銚子、ひびが入ってるみたいよ? 漏れるらしくて、すぐ酒がなくなっちゃうもん」
と、ひたすら飲む。
わたしも酒は弱いほうではないけれどさすがに彼女のペースにはついていけない。
今回の店はいろいろな銘柄の珍しい梅酒があったので、とりあえずかたっぱしからオーダーしてみた。
梅酒は、その名の通り青梅をアルコールで漬け込んだものだが
このベースになるアルコールの種類で、ずいぶんと味が変わる。
日本酒・米焼酎・麦焼酎・泡盛・ブランデーなどいろいろだが
やっぱり、ホワイトリカーベースの自分で作った梅酒が 一番おいしいと実感。
現在、戸棚の中には梅酒の瓶が3本ある。
これらはまだ5年ほどしか経っていないものだが、実はキッチンの上棚にこっそりとしまってあるのが
結婚した翌年に自分で初めて漬け込んだヴィンテージもの。
この日飲んだ「黒糖梅酒」よりももっと色が濃くて、芳醇な香りがする代物。
これだけしか残っていないので、もったいなくて飲めないんだな。