1枚の写真

葬儀前のナレーション用に故人とのエピソードを提出することになっていて

いろいろ家族と話し合っていたのだけれど

わたしの話は最終的にネガティブなものになるので使えないと義姉が笑う。

母は洋裁や編み物が好きで、子供の頃のわたしの服はほぼ母の手作りだった。

従姉妹たちは羨ましがっていたが、わたしは母の服が嫌いだった。

ひらひらとレースやフリルがついた可愛らしい服ばかりで

その服を着て走り回っているわたしを見ては

必ず周囲の大人が「お兄ちゃんと男女逆に生まれてくればよかったのにね」と言う。

新しい服を見るたびに、あぁ、また服は可愛いのにって笑われるんだなぁと

おとなしい兄と比較されるのが本当に嫌だった。

祖母は「長男で後継ぎだから」と兄を溺愛していたので

子供ながらに同じ内孫なのだから平等に扱ってほしいと訴えたこともある。

どうにかして認めてもらいたいという思いもあって

たぶん「女だからという理由で負けたくない」という気持ちが徐々に大きくなり

何でも一人でできるようになって自分を笑う大人を見返したいと思っていた。

それには、あの母のフリフリな服は邪魔でしかなかった。

小学校の修学旅行でも、すでに母は新しい生地で作る気満々だったらしいが

どうしても普通の既製服が欲しいと、デパートで自分好みの服を買ってもらった。

母は、同級生と同じ服に不満そうだったが、わたしは満足していた。

今考えると、物心ついてからあまり母に甘えたこともないように思う。

弱みを見せることも「できない」と言うことも本当に嫌だった。

「できて当たり前」で、褒められたこともない。

わたしがちょっと道から外れそうになると、ちくっと釘を刺され

それが反発力となって自ら軌道修正をする。

母は気が強いわたしの性格をよく理解していて、遠隔操作をしていたようだ。

まだ母が元気だった頃、わたしをどういう子に育てたかったのか聞いたことがある。

「普通に結婚して、普通に妻、母親になってほしい」と思っていたそうだ。

「普通」を強調するあたり、きっとわたしは普通には見えていなかったのだろう。

妻で母なわたしが、当時は単身赴任をしていたのだから。

「でも、今の仕事や生活は充実していて楽しいのでしょ?」と笑う母に

願い通りにならなくて悪かったねと言うしかなかったが

男女平等と言われながらも社会に出るとやっぱり男性優先の現実に

ずっともがいてきたわたしにとっては、初めて母に褒められたと感じた一言だった。

アルバムにある1枚の写真。

2歳ぐらいのわたしが母の膝にちょこんと座り笑っている。

わたしはこの写真が一番好きだ。

この頃のまま、もっと素直に甘えられる子供であったなら

人生はまた別のものになっていたかもしれないけれど

信念を曲げず強く頑固で不器用な生き方しかできないわたしを否定しなかった母に感謝している。

お母さん、ありがとう。

あなたの娘は「生涯現役」をモットーに今でも不条理と戦っています。

2019年12月1日 | カテゴリー : blog | 投稿者 : つかちゃん

準備

通夜と葬儀の日程が決まって、事前にやることがてんこ盛り。

まずは、出社して訃報報告書の作成と提出。

午前中に仕事はだいたいのめどを立てて、午後から美容院を予約して

夕方から実家に行って・・・

遺族って、決めることがいっぱいで悲しんでいる暇もないものです。

そういえば、昨夜からご飯食べてないや。

思わぬところでダイエットとなりました。

2019年11月29日 | カテゴリー : blog | 投稿者 : つかちゃん

突然のことで

兄から昼過ぎに母が転院したというメールが届きました。

入院手続きの書類に捺印してほしいので実家に寄ってほしいとのこと。

仕事を終えてそろそろ実家に帰ろうとしていた頃に届いた2通目のメールは

「母危篤」

昨年11月末に脳出血で入院後、病院とリハビリセンターを行き来していた母は

2月のレントゲンでは肺はきれいだったのに

この数ヶ月で急激に異常が見られ、肺がんを疑われていました。

でももう高齢だし緩和治療しか方法はなく、体調も一進一退。

兄には後悔しないように見舞いに行けと促されていたけれど

痴呆が進み、わたしの顔も自分の名前さえも忘れてしまった母を見るのが辛くて

結局一度も見舞いに行きませんでした。

病室に入ると、すでに兄夫婦、姪夫婦がいて

わたしが到着したことを確認した医師が死亡宣告をしました。

11月28日 19時53分 母は87年の生涯を閉じたのでした。

2019年11月28日 | カテゴリー : blog | 投稿者 : つかちゃん

更新

ホームページビルダーを弄っていて更新したところ

投稿画面が英語になってしまって、使いにくいったらありゃしない。

ちっ。

2019年11月24日 | カテゴリー : blog | 投稿者 : つかちゃん

記念日

DSC_4628 10778

雪を纏った富士山は本当に美しいものです。

仕事は忙しくても、気分爽快。

そして、仕事で相模大野に出かけたけーちゃんから画像が届きました。

懐かしい。

7年間単身赴任をしていた時に住んでいたアパートです。

伊勢丹もなくなって、ずいぶん様変わりをしたんだろうなぁ・・・

 

そんな今日は、婚姻届けを出した入籍記念日です。

35年だって。

すごいねー。

2019年11月12日 | カテゴリー : blog | 投稿者 : つかちゃん

火事現場

DSC_4624

娘を送ってから会社に着くまで、通常は15分程度なのですが

会社の前の踏切まで来たら通行止めになっていて

遠回りして大渋滞の中、会社に着いたら1時間近くかかっていました。

焼け残った工場の解体が始まり、倒壊の恐れがあるため通行止めが続くようです。

毎日何気なく通勤しているけれど

たった300mくらいが通行止めになっただけでこんなに不便になるなんて・・・

1日駐車していただけでフロントガラスがぽつぽつと汚れてしまっていて

なんだかなぁ~という感じ。

2019年11月11日 | カテゴリー : blog | 投稿者 : つかちゃん

火災

93420

マネージャーやクライアントからのメールで、事務所の向かい側の工場の火災を知りました。

わたしは朝から巡回で出かけていたので現場を見ることもなく

ほぼ通行止めで社内に入るのも困難だというのでそのまま直帰することにしました。

事務所の同僚に画像だけ送ってもらったのですが

めちゃ燃えてるじゃん!!

事務所にいたら、ずっと外に出て眺めていて仕事にならなかったのではないかと思われます。

 

災害が起こるたびに思うことは、全てが無くなってしまうということ。

先日の首里城の火災では収蔵されている宝物の3割が消失したそうですが

このブログが消えてしまったことさえ、いまだに腹が立つのに

写真やら思い出の品やら全てが消えてしまうのは、本当に辛いことです。

火災を出さないことが一番重要だと思うけれど

大切なものをいかに被害から防ぐかも考えていかないといけないのかもしれません。

2019年11月8日 | カテゴリー : blog | 投稿者 : つかちゃん

好物である理由

DSC_4573

娘の誕生日はうなぎを食べることが夫婦の暗黙のルールになっています。

それは、娘の出産時にけーちゃんはうな丼を食べていて肝心の時にいなかった戒めからなのですが

そんなエピソードも含めて、うなぎはわたしにとって特別なものです。

いつからなのか自分でも記憶は曖昧なのですが

父の中でわたしが一番好きなのはうなぎだと思っていたようで

何かあるたびにお土産にうな重を買って帰ってくるようになっていました。

試験勉強の夜食にというのは定番で、これを食べて頑張れということだったのでしょうが

食べたら満足して眠くなるだけで(笑)肝心の試験結果は・・・でしたけど。

子宮筋腫摘出手術後のお見舞いも、うな重でした。

ようやくお粥から常食になったばかりだというのに

こってりしたうな重を朝食に完食するという強者がここにいます。

だから、きっと大丈夫。

わたしの最期の晩餐は、当然のことながらうな重と決めています。

今日は父の13回目の命日です。

いつかまた会える日まで、誠実に日々を過ごしたいと思います。

2019年11月7日 | カテゴリー : blog | 投稿者 : つかちゃん

35th anniversary

DSC_4484 DSC_4486

営業所に行く途中にいつも気になっていたお店。

仕事帰りに寄ろうとすると

定休日だったり、もう閉まっていたりで一度も買えてない店。

ようやくゲットォォォォ!!

そんなラッキーな今日は、結婚記念日です。

 

ところで、結婚記念日って結婚式をした日?入籍した日?

旅行から帰ってきて「ところで婚姻届けってどうなってたっけ?」て聞いたら

まだ入籍していなくて(笑)

それじゃぁ、婚前旅行じゃないかぁぁぁ!って思った35年前。

2019年10月28日 | カテゴリー : blog | 投稿者 : つかちゃん

初冠雪

DSC_4439 DSC_4440

22日午後1時すぎ、甲府地方気象台から初冠雪が発表されたそうです。

天皇陛下即位の儀式のさなか

東京周辺の上空に虹が現れ富士山が雲間より現れるという奇跡的な展開に

昨日はTwitterがとても賑やかでした。

静岡県内からは先週雪化粧した姿が見られたそうですが

初冠雪の発表は甲府地方気象台から雪が見えることが条件なのだと、この歳になって初めて知りました。

今朝は美しい富士山を堪能すべく、仕事に向かう途中富士川SAで撮影をしたのですが

実は会社から配付されているガソリンカードが見当たらず

たしか、会議の帰りにセルフスタンドで給油して、カードをぽいっとシートに置いたような?

差し込んだままだったっけ?無くしてしまったのだろうか?いや、それって始末書もんじゃないの?

などと、頭の中でぐるぐるしていて富士山どころじゃなかったのが現実です。

帰宅して、会議の時に着ていたスーツのポケットを探ったら無事に発見できました。

めでたし、めでたし。

2019年10月23日 | カテゴリー : blog | 投稿者 : つかちゃん