現在、国立スポーツ科学センターでは
チーム「ニッポン」マルチ・サポート事業専門スタッフを募集している。
おもしろそうな仕事で興味がないわけではないが
この分野にはまったく縁がないので、アクションの起こしようがない。
それに、現在正社員で安定した環境で働けているのに、ステイタスだけでは生きていけない。
わざわざ今より報酬の低い不安定な未知の世界に飛び込むほどの
若さもエネルギーもないというのが、実情か(苦笑)
たぶんスポーツ栄養にずっと関わっている高レベルな栄養士でなければぜったい無理な仕事だろう。
東京オリンピック開催時に選手村の献立に携わっていたエピソードを
大学時代の恩師が話してくださったことを思い出す。
「バイキングなので選手は自由に食べていたが
先進国の選手は自分が食べられるだけを皿に乗せるのに対して
当時貧困といわれていた国の選手は、山盛りにとり食べられなくて残す」
という話が、印象的だった。
「運動(トレーニング)」「栄養(食事)」「休養(睡眠)」を
バランスよくとることが、一流のアスリートといえる。
東京オリンピックの頃とは栄養に関する情報量も雲泥の差だろうがやはり「食べる」ことが重要である。
病院であろうと企業であろうとどんな職種にいても
アスリートに限らず、全ての人に「食育」を浸透させていくことが
栄養士の役割であることには変わりがない。