ティファが旅立った日
娘は、友達が遊びに来ていて出かけることになっていたので
楽しいイベントに水を差すようで、亡くなったことを言えずにいた。
SNSにも、このブログにも当然書くことができない。
7日にわたしたちがアパートに来ることを知っていたので
市谷亀岡八幡宮にティファが治るようお参りに行って買ってきたお守りを持って帰ってほしいと
LINEで画像が送られてきたときには、すでに荼毘にふされていたので
ただただ心の中で娘に詫びるしかなかった。
いつまでも隠し通せるわけでもない。
意を決して、電話をする。
感情を押し殺し、淡々と報告をする。
お見舞いに行ったときに、多分これが今生の別れなのだろうと悟っていたとはいえ
あまりの早さに電話の向こうで絶句していた娘だったが
5日の夜に、ティファが自宅に帰ってきた夢を見たそうだ。
たぶん、会いに来たのだろう・・・
「最期にもう一度抱きしめたかったな・・・」
会わせてあげたい気持ちと、瀕死でぼろぼろのティファを見せたくない気持ちが葛藤していた。
娘が帰省してきたら、遺骨をせなの眠る墓地にいっしょに納めにいこう。