ドラマ弱虫ペダルの撮影中に自転車で転倒し
脊髄損傷という役者としては致命的な怪我を負った滝川さんの本。
身体が動かなくても、彼は声もいいから声優だったらできるのではないか?
などと軽く考えていたわたしは、本を読んで猛省した。
肺活量は20%程度しか機能しておらず、活舌も悪く
依頼はありがたいけれど、お客様からお金を頂戴するレベルではなく
「プロ」としての自分が許さなかったそうだ。
それでも「アスリートプライド」のMCオファーを受けるまでになった。
この強さは、まさしく福富さんだなぁ・・・
ハワイの海で片腕のない人が泳いでいるのを見たことがある。
車椅子の人もたくさん見た。
日本では障害を隠そうとするのに、アメリカではみんな堂々としていることに驚いた。
今でこそバリアフリーのところが増えてきたけれど、まだまだ障害者に優しい社会ではない。
わたし自身も膝を悪くした時に、いやな思いをしたことがある。
乗降客が全員いなくなってから、駅の階段を手すりにつかまりながら降りて行ったときに
もう誰もいない広々とした階段をわざわざわたしの正面に向かって
登ってきたサラリーマンに舌打ちをされた。
あまりに腹が立ったので、そのままデパートに入り杖を購入した。
杖を使用していると、電車で席を譲られる。
歩くときに痛いだけで、立っているだけなら特に問題なかったので
本当に必要な人のために優先席も避けていたし、電車に乗る前に杖を折りたたんでいた。
膝を悪くしてからは、なるべく高齢者や妊婦さんに席を譲るようになったけれど
わたしが席を譲ってから座っている人を見渡すと
わたしが一番年寄りじゃん!って思うこともしばしばで
いつになったら弱者が遠慮せずに生活できる社会になるのだろうかとも思う。