病院に勤務していた頃、小さな新聞記事が掲示板に貼ってあって
市内のどこかの工場の食堂で食中毒事故があったことを知りました。
その数か月後今の会社に転職して、毎月本社から衛生教育に来るので
この会社は教育制度がしっかりしているんだなぁ・・・と感心していたら
実は食中毒再発防止対策として常勤栄養士を設置する条件で募集し
それにわたしが採用されたことをかなり後になってから聞かされました。
「そんなだから昼の筍ご飯を夜勤で出しちゃうんでしょ!?」
栄養士研修で衛生担当役員が言うたびにどこかで事故があったんだと思っていたけれど
まさかあの時病院で見た記事が自分の営業所だったとは・・・
そして現在、わたしが安全衛生担当として営業部内を飛び回っているのも
あの事故を風化させないためではないかと因縁めいたものを感じます。
6月末で役員が退職するのでご挨拶廻りにいらっしゃるということで招集されました。
ホテルのティールームで昔話に花が咲きました。
入社以来、いろいろ教えていただき本当にお世話になりました。
常にパワフルにリーダーシップを発揮していて、わたしも斯くありたいと思っていました。
「将来退くことになったときに、やりきった、やり残したことはないと思える仕事をしてほしい」
役員からの最後の言葉です。
実際はわたしが退職しても「わたしの代わり」はいて、会社が困ることはないだろうけど
その「わたしの代わり」を育てることで、自分自身が満足出来たらそれでいいし
後輩たちの記憶に残る人であったら最高ではないかと思います。
最後までカッコよく決めたいよね?