NHK BSプレミアム 『英雄たちの選択』 土方歳三 「明治」に死す 〜盟友・近藤勇の生死を握る決断〜
泣けた。
新選組の活躍は激動の幕末時代のたった6年間のことで
賊軍となった新選組を否定する風潮も強く、明治政府は隊士の遺族らに遺品の所有を禁じたと言われている。
そのため資料も少なくて、史実とは異なり脚色された部分も多い。
かく言うわたしも
流山での近藤さんと土方さんの別れのシーンは、薄桜鬼であり、刀剣乱舞であって
史実に基づいた記憶や歴史ではないのかもしれないけれど
死に場所を求めてさすらったわけではなく
最期まで「武士として生きたい」と時代を駆け抜けた義士であってほしいと願っている。
新選組の解散によって刀の時代が終わり、日本の近代化が急激に進んでいく。
今の日本があるのは、こうして未来を真剣に考えていた人たちの礎があったからこそで
そういう意味では
時間が足りないだとか、覚える単語が多すぎるとか、歴史上の役割や意味が大きくないなどの理由で
歴史教科書から削除されていい人などいない。
確かに土方さんは時代に選ばれなかったかもしれないけれど
エンディングのナレーションのような明治時代に居場所がなかったわけでは絶対ないと思う。