父には仕事で懇意にしていた下請け会社の社長がいました。
定年退職したら是非うちの会社に来て欲しいと約束していたのですが、結局その約束は叶いませんでした。
兄は、父の紹介でその下請け会社に就職したのですが
当時母は、下請け会社ではなく父と同じ会社に入れたかったようで
父息子で勝手に就職先を決めてしまったとよく愚痴をこぼしていたことを思い出します。
今日は、ウェルネスイベントがあり、わたしも手伝いに行っていたのですが
クライアント先の友人から「お兄さん、おめでとう」と声をかけられ
兄が社長に就任したことを知らされました。
先週用事があって兄に電話したときには、全くそんなこと話題にも出なかったのに・・・
他人から聞かされる妹って、どういうこと?(笑)
兄はわたしとちがって、争うことも嫌いなおっとりした性格で
兄妹喧嘩もたぶん一方的にわたしがからむという感じで、ほぼ喧嘩になったことがありませんでした。
子供の頃から「男と女が逆だったらよかったのにね」と言われ続けて
「お兄ちゃんは長男だから」「お兄ちゃんは跡継ぎだから」という言葉でいつも祖母に差別されて
性別に関係なく孫を同じように平等に扱って欲しいといつも思っていました。
勉強も運動もわたしのほうが成績がいいのに、どうしたら兄に勝てるのか?
どうしたら「わたし」を認めてもらえるのか?そんなことばかり考えて育ってきました。
わたしが素直に甘えられなかったり、できないと言えない原点は、たぶんここにあるのだと思います。
おかしいなぁ・・・
近くにいすぎて気づかなかったけど、ひょっとしたら、兄ってできる人だったのかなぁ?(笑)
自宅に戻ってきてから、毎日父の菩提寺の前を通るのに全然お墓参りにもいけなかったので
とりあえず仕事帰りに寄って墓前にいろいろ報告をしてきました。
わたしの単身赴任が終わったこと、けいちゃんが再就職できたこと、娘も仕事を頑張っていること、
兄が社長になったこと、姪・甥に子供ができて父が曾おじいさんになったこと・・・
だから、あとは娘の結婚だけだからよろしくねと。