信念

昨日からドライバーさんが何やらクレームを事務所でしつこく言っていて

対応していた栄養士が閉口していた。

クレーム内容は以前からのルールについてだったので

わたしにはその経緯がわからないため、口も挟めずただ聞くしかなかった。

もしわたしがわかる内容だったら、ぐだぐだ同じことを言うなと一喝したかもしれない。

子供の頃は、大人に対してもはっきりものを言う子だった。

大人になるにつれて、正論を振りかざすことだけが正しい行為ではないことに気づいた。

口論になったら相手をやりこめてしまうことはわかっていたので

自分が我慢することで丸く収まるのであれば、事を荒立てるのはやめようと決めた。

相手の気持ちになって譲ることも覚えた。

その分、自分自身のストレスが大きくなって、何か別のことで発散させることも身に着けた。

わたしの父は会社でも有名なワンマンで、でも全責任を自分が負うことを信条としていた。

台湾に技術顧問団の団長として赴いた際も、鬼の団長と呼ばれていたらしいが

沈黙は金、相手を慮る、察する、というような日本的な考えは通じず

どんな些細なことでも双方が納得した答えを出すまでじっくり討論することが大切で

違う文化に触れ受け入れることで、父曰く、仏の団長になったらしい。

わたしも就職してからずっと、父のように責任が取れる社会人でありたいと足搔いてきた。

今日は父の誕生日。

最近インスタグラムで知り合った台湾の青年が投稿した風景を見ては

亡くなった父のことをよく思い出す。

場所こそ違え、職場環境が変わったのは父もわたしも同じで

その中で自己の信念を保ち邁進していた強い父を見習いたいと思う。

2025年1月10日 | カテゴリー : blog | 投稿者 : つかちゃん